遊技場を題材とした映画は数多くありますが、その中でも珍しいのがカジノゾンビというホラー映画です。ネバダ州が舞台となっているこの作品では突如として遊技場に集結したゾンビが、残り少ない命を賭けてカジノで賭けをしていくというストーリーです。実際のルールと同じようにゲームが進行していくのでカジノ好きにはかなり見応えのある作品です。ゾンビと生きている人間がカジノに併設されたホテルの中に籠城させられるというのは他のパニック映画にもありがちなパターンですが、生きている人間とクリーチャーが巧妙な騙し合いをして勝ち残ろうとしている姿には、生命の強さを感じられます。遊技好きだけではなくホラー映画好きにとってもかなり楽しめる作品の一つですから、興味がある方は一度見てみるのも良いでしょう。

カジノゾンビはストーリーが進むにあたってどんどん凶暴化していきます。中に残っている人を食べてしまったり、共食いをするシーンもあるので、低予算の映画ながらも迫力のあるシーンが満載です。ルーレットゲームやスロットゲームなどの定番のゲームも数多く出てくるので、ホラーとギャンブルという今までにないジャンルが融合した形の珍しい作品です。ただ怖いだけではなくゾンビ同士のアクションもどこかコミカルに描かれていたり、所々で笑えるシーンもあるので、最初から最後まで恐怖で支配されている作品ではありません。どちらかといえばホラー的要素がありながらもコメディ映画としての側面も併せ持っているバランスに優れた作品なので、B級映画が大好きな方にはそれなりに楽しめるストーリーの作品となっています。

この映画の見どころはなんと言ってもゾンビがイカサマをしつつカジノで勝とうとするシーンです。一見人間としての理性がなくなっているように見えますが、生き残るための人間臭さを見せるところがなんとも哀愁が漂っており、怖い風貌の中にもどこか可愛らしさが感じられます。これ以外にもカジノのランドの中で生き残った人間たちが繰り広げるヒューマンストーリーは見応えがあり、窮地に立たされた人間の心情をうまく描いています。ディーラーが自暴自棄になってしまい周りの人に当たり散らすシーンもあるので、この映画はどちらかというとカジノはサブタイトル的な意味を持っており、パニック映画とヒューマンドラマがうまく融合した形になっている映画です。現在ではDVDも発売されているので容易に見ることができます。