「カジノ」「ゾンビ」というふたつのワードを組み合わせて連想されるのは、2011年のアメリカ映画「カジノ・ゾンビ DEAD OR BET」です。韻を踏んだ小気味の良いタイトルが何とも特徴的ですが、日本でメジャーとなっている俳優は出演していないためマイナー映画のポジションに位置しています。
カジノというだけあって物語の舞台はラスベガスと同じネバダ州にあるラスという街で、町中の人たちが感染していく中でその危機を逃れた数人がなんとか生き残りをかけて奮闘します。アクションあり武装集団あり人間同士のぶつかり合いもある盛りだくさんの要素ですが、主人公たちはゾンビに立ち向かうのではなくどのようにして脱出するかに重点を置いていることが特徴的です。噛まれてしまった部分をなんとか治療して感染を防ごうとするなど、定番と言えるシーンはしっかりと盛り込まれています。

ここからの文章は物語の終わりにまで繋がるネタバレになってしまうので、見ないで楽しみたいという人は注意してください。数あるゾンビ映画にはそれぞれ感染してしまう理由が設定されていますが、この映画では核によるダメージを無効化しようとした実験が仇となって街中の人たちを変身させる結果に至ってしまいました。
主人公はカジノで働くディーラーのトムで、彼は運よく実験による光を浴びない場所にいたため難を逃れていました。そして同じように変身を免れることができたウェイトレスのトーリやマジシャンのジェンセン、一般男性のビクターの3人と共に脱出を試みます。途中で出会った武装集団と紆余曲折を繰り広げた結果、主人公の集団はディーラーのトムとウェイトレスのトーリのふたりだけになってしまいます。

この作品の面白いところは、ゾンビという問題だけでなくそれに直面した時の人間模様にあります。パンデミックという異常事態における生存者同士の争いというものは付き物であり、それがまた魅力のひとつです。
最大のネタバレでありこの物語のどんでん返しの部分として、ヒロインポジションが途中で入れ替わってしまうことです。武装集団にいた女性シンディがトムとトーリの元へ一人やってきた時に、襲われて負傷してしまいます。ウェイトレスのトーリはシンディを置き去りにして脱出をトムに進言しますが、彼はシンディを選んで別の脱出方法を探すことを決定して物語は終わります。
結局二人を見捨てて逃げ出したウェイトレスのトーリが最後ゾンビ化して終わるという、見る人を振りまわすような終わり方になっています。映画としてのクオリティも安定しているので、ネタバレをされてしまった後でもきっと楽しめることでしょう。

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