エステ? それとも、皮膚科?

「体のすみずみまで美しくなりたい。そのためにはお金と時間を惜しまない」

そうした女性の心理を反映してか、このところエステティック・サロンがかなりのブームになっています。

そうしだ工ステ(ティック)・ブームの背景にはさまざまな理由がありそうです。たとえば、男性と対等の立場でストレスの多い仕事をかかえながら働く女性が増え、心の安らぎ(リラクゼーシヨン)を求める人が増えたこと、あるいは、肌そのものの美しさを維持することの重要性に多くの女性が目覚めはじめたこと、そしてエステ・サロンの快適さを知った女性が増えたこと……などが挙げられます。

とくに最近では、欧米で発達した芳香療法(アロマテラピー)や、フランス発祥の海洋療法(タラソテラピー)、古代インドの伝承医学アーユル・ヴェーダなど、さまざまな美容法を応用したエステ・サロンが話題を呼んでいるようです。

いまでは、雑誌やテレビなどで、そうした工ステの広告やCMを目にしない日はありません。また、広告やCMに人気のあるスーパーモデルやアイドル歌手を起用しているサロンも多く、若い女性たちの間では、エステ・サロンに行くことが、ある種のステータス・シンボルになっているような感もあります。

肌ざわりのいいバスローブにくるまりながら、身も心もゆったりとした気分にひたりたい。しかも、美しくスリムにやせられる……。そんな思いがあるせいでしょうか、誰もが一度はエステ・サロンに行ってみたいと思うようです。

しかし、そうした工ステ・ブームも玉石混淆の状況にあり、すべてが信頼性のあるサロンばかりとはかぎりません。私のクリニックにもさまざまな肌のトラブルをかかえた方が大勢いらっしゃいますが、工ステによる肌のトラブルで来られる方もまだまだ多いのです。

なかには、「二キビが治る、シミが治る」というのをうたい文句にしているエステ・サロンに行ったところ、治るどころか二キビをつぶされてしまい、顔に二キビ跡が残ってしまったと、辛辣な表情で駆け込んでくる方もいます。

美容的見地からいえば、二キビをつぶしてしまうなんて、とんでもないことです。しかも、ニキビやシミなどの肌のトラブルを治すというのは医療行為ですから、それは医療機関でしか認められていないこと。肌のトラブルを治したいのであれば工ステではなく、皮膚科もしくは皮膚科医が指導するクリニックでケアをすることが望ましいでしょう。

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