肌に自信が持てれば、誰でも美しくなれる

エステというと、多くの人はすぐに美容サロンなどを思い描くようですが、19世紀末のヨーロッパで発祥したエステティック(esthetique)は、フランス語で「審美」「美学」などの意昧を持ちます。

エステティックとはもともと、全身美容の意昧で使われるようになった言葉。ヨーロッパの女性たちは、まるで行きつけの美容院に行くような感覚で気軽にエステ・サロンを利用しています。

それだけではありません。ヨーロッパの病院では、火傷や事故による皮膚の損傷や、それにともなう皮膚移植後のケアを目的としたメディカル・ソワン・エステティック(medical soin esthetique)を治療に採用したりしています。「メディカル」は英語で「医学の」、「ソワン」はフランス語で「気配り」「思いやり」という意昧です。

また、エステには精神的なリラクゼーションも要素のひとつとして含まれるため、イギリスの医療では治療のアフターケアの一環として患者さんにエステ・サロンを紹介したり、逆にエステ・サロンのほうでも症状によっては皮層科を紹介したりと、関わり合っています。

一方、ヨーロッパに比べて、歴史の浅い日本のエステはかなり遅れているといえます。それもそのはず、日本で「エステ」という言葉が使われはじめてからわずか20年ぐらいしか経っていないのですから無理はありません。

ですから、日本のエステは、本来のエステというより、その表面的な部分のみしか取り込んでいないものが多いような気がします。たとえば、ヨーロッパの手法をそのまま導入しているため、日本人の肌質に合わないスクラブ剤、油分の多いクリームやオイルを使っているところが多いことが、まず挙げられます。

欧米人はスクラブ(ゴマージユやピーリング)をよくしますが、日本人の肌はきめが細かいうえにデリケートなので、スクラブをしたりすれば、かえって肌にダメージを与えてしまうことでしょう。

こうした現状を考えるにつけ、私は、エステティックにも医学の裏づけがなされる必要があると思いました。さらに、医学にもエステティックのノウハウガ生かされるべきであるとも考えています。

肌のトラブルといっても、それは身体面だけではなく、メンタルな面とも密接に結びついています。顔じゅうにできてしまった二キビを気にするあまり、つねにうつ向きがちで、人と視線を合わせることもできなかった女性が、ほんの少し症状がよくなっただけでも、きれいにお化粧をし、明るい色調の服を着て、ハキハキとした口調で私たちに応えるようになる……。こんな症例を私は数多く見てきました。

そうしたなかで思うのは、素肌にほんの少し自信を持つだけで、女性は見違えるほど美しくなれるということです。これが皮膚科や内科、泌尿器科、耳鼻科を新宿区で長年続けてきた新宿駅前クリニックの実感でもあります。

誰もが陥りがちなスキンケアに対する間違った思い込みを取り上げながら、皮膚科学の立場から、正しいスキンケアとは何かということを考えていきたいと思います。

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